| 神戸ライス誕生秘話
 
 
  約5年前、知人から「こだわりの焼肉屋」をオープンさせる予定なので、美味しいお米のサンプルを」と、依頼された。
 そこで、私たちが用意したのは・・・「魚沼こしひかり」
 「山形こしひかり」
 「長野佐久こしひかり」
 これら3種類。
 全て言わずと知れた特A地区の米である。
   数日後、知人から「残念ながら・・・」と、サンプルの結果が良くなかったとの返事が・・・「嘘だろ?」これが正直な感想だった。
     「一体どんな米に決定したの?」と尋ねると、「兵庫県西区の米」との返事が・・・私には、その言葉がさらに信じられなかった。
 
 そこで、一度食べさせてもらう事に! 結果は「すごく、美味しい!」の言葉しか、出てこなかった。
 そして何より、悔しかった!
 
 その悔しさは、「今までの自分の考え方や、知識、おごり」から来るもので、やがて「あー、情けない!」と自己嫌悪に陥った事を今でも忘れない!
   後に、西区のお米は「特別な作り方」をしている、という事を知った。今までは、産地や地域によって米の良し悪しが大きく影響すると信じていたが、
 作り手の努力で「新潟こしひかり」を越える米が作れるという事も、教えて頂いた。
    転機は3年前
 お得意先様から「テラオス農法」なるものを教えて頂いた。
 農法については、この場では割愛するが・・・
 目的はかつての自然を取り戻し、安全で美味しいお米を作る事だと知った。
 
 ふと、5年前の出来事が、走馬灯のように頭をよぎる。
 
 「あっ、これは?」
 この農法で、過去に米・食味鑑定士協会コンクール全国大会(現在日本最大組織)で金賞を受賞したらしい。
 
  「これだ!これなら、産地にとらわれず地元兵庫で、美味しいお米を作ることが出来る」と確信した。
  この農法で、契約農家様に「特別な作り方」をしてもらってお客様に私と同じ「美味しさ」の感動を、味わって頂きたい!
     将来、「神戸ライス」の作付けが広がると共に昔ながらの豊かな兵庫の自然、景観を残したい。
 そんな日が必ず来ると信じて
 私たちは、挑戦しています。
 
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